2016.01.14

海外不動産投資の魅力

海外不動産投資の魅力

(この記事は満室経営新聞2号・2010年5月に掲載された連載「国際税理士が語る海外満喫ガイド」の記事「海外不動産投資の魅力」です)

不動産も例外ではないグローバル化の波

グローバル化の進展は、我々に多くのメリットをもたらした。人・モノ・カネ・情報は瞬時に世界中を駆け巡り、もはや国境などは無いに等しい。クリック一つで世界中のモノが買え、海外口座から支払うことだって可能なのだ。

不動産であっても例外ではない。
最近、海外不動産投資を検討する富裕層が増えてきている。目的は資産運用と資産分散だ。特に海外不動産の場合には、後者の目的がより重要となる。
不動産は金融資産とは違い、単なる「紙キレ」になることはない。「モノ」として確実に現物資産が残るのだ。しかも、高級腕時計や鞄、高級車などとは違い、有事の際に役に立つ。大地震が起きて家を失った、日本が財政破綻しお札が紙キレになった時を想像して欲しい。大部分の人は、今までの生活基盤を失うはずだ。しかし、海外に不動産を持っていたらどうだろう。これこそが、海外不動産投資の魅力なのだ。

グローバル経済において、資産を一国に集中させることはリスクがともなう。富裕層は、カントリー・リスクを回避すべく、グローバルな資産分散を行っている。「タマゴをひとつのカゴに盛るな」という格言は、不動産にも当てはまると言って良い。
ただし、海外不動産投資には、為替リスクなど国内不動産投資とは異なるリスクが伴う。投資を始める前に、メリット・デメリットを含め、充分に勉強していただきたい。

海外移住と「ゼイキン」面の優位性

海外不動産投資の魅力はリスク分散だけにとどまらない。資産運用している海外不動産に将来居住するという「海外移住」の選択肢もあるのだ。生まれ故郷を離れ、異国の地で生活することに抵抗がある人はまだ多いかもしれない。しかし、これから日本を捨て海外移住をする日本人は増加の一途をたどるであろう。
さらに海外移住という選択肢には、税務メリットという「おまけ」まで付いてくる。海外に住んでいると、日本では「非居住者」としてのゼイキンで済むことになる。「居住者」であれば海外の所得も日本で課税されるが、「非居住者」は日本での所得のみが対象となることだ。

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これは、所得税だけではなく、相続税の場合も同じである。相続税のないオーストラリア、ニュージーランド、タイ、マレーシアなどが人気であることはそれと無関係ではあるまい。海外移住が最もシンプルでリスクの少ないタックス・プランニングと言われる所以だ。

ここで注意しなければならないのは、はじめに「ゼイキン」ありきではないことだ。「ゼイキン」のためだけに海外移住をすると必ずどこかで破たんする。当然であるが、海外移住をするということは、現地で生活をすることだからだ。治安や医療など住環境のほか、現地での食事は毎日のことだけに重要なポイントとなる。

移住は、人生を楽しむためでありたい

私が駐在していたタイでは、美味しい日本食をいつでも気軽に食べることができた。のんびりとした国民性や対日感情なども居心地の良さをアップしてくれた。医療水準も日本と引けを取らず、日本語の通訳も常駐していた。
レジャーでもプーケットなどリゾート地があり、ゴルフもキャディー付きで破格の安さ。一言では語り尽くせないタイの魅力については、また別の機会にゆっくりとお話ししたい。

人生の楽しみ方は人それぞれ。どこに重きを置くのかは個人の自由だ。人生一度きり、と思いっきり人生を楽しみたい読者のために、海外移住の魅力などをお話ししていきたい。こうしたグローバル化によりもたらされた、人生をより豊かにしてくれるチャンスにいち早く気付き、行動した者が「勝ち組」となる日はそう遠くはないかもしれない。

田邊国際税務事務所・代表税理士 田邊政行
横浜国立大学院卒業後、税理士に。上智大学講師を務めた後、バンコクにて、日経上場企業の税務・法務問題をサポート。海外での駐在経験を活かした、グローバルな人・もの・お金の移動に係わる税務コンサルティングを得意とする。2008年7月、田邊国際税務事務所を設立。国際相続や海外移住など国際税務に特化したサービスを展開。 http://www.itax-japan.com/

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