2015.11.26

不動産戦国時代突入!「選ばれる」個性派賃貸住宅を作る秘訣とは?

不動産投資ブーム加熱、人口減少、空室増加…。これからの賃貸経営は、パイの取り合いになることは間違いないでしょう。そんな時代でも、選ばれる賃貸住宅の一つ、物件の「個性」。デザイナーズ賃貸を手掛ける建築家の方へ、コストとのバランスや進め方など聞いてみた記事です。

不動産戦国時代突入!「選ばれる」個性派賃貸住宅を作る秘訣とは?

(この記事は満室経営新聞13号・2011年5月に掲載された記事「選ばれる個性派賃貸住宅を作る秘訣とは?」です)

ひと昔と比べて、賃貸住宅もずいぶん様変わりしてきました。特に若年層は仕事よりプライベートを重視する傾向にあり、それに伴って住まいに求めるものも変わってきているようです。今回は、コンセプトを大きく打ち出した建物を多く手がける建築家の進藤さんに、個性派賃貸住宅についてお話を伺いました。

―――個性派賃貸住宅を手掛ける際、まずはどうやって進めていくのですか。

まず施主さんと会って、「この人は何を求めているんだろう」と感じてから提案するようにしてます。
僕はてっきり、大家さんなんだから「儲かる事がすべて」と考えてる人たちが大半だと思っていたのですが、投資家の方と地主さんでは考え方が違うんですよね。
賃貸経営をすでにしているか、この土地でどういうことをやりたいのかなど、様々なことを伺いながら探っていくと、

  • 限られた土地に出来るだけ多く戸数をとって、収益性を高めたい。
  • 住環境を重視して、長期入居を目指したい。
  • 早く建てて、収益を確立させたい。
  • 長持ちする、しっかりした建物を建てたい。

このように、目指す方向は様々です。しかし、建築家と建てるアパートやマンションですから差別化は考えます。
どのパターンでもデザインはするのですが、コンセプトを何処に持っていくかで、どうつくるかが違う訳です。

空間で個性を出す

―――デザイン性を高めたいのですが、やはり費用が気になります。

設備はどちらにしても劣化しますので、予算を抑えたい場合は贅沢なものは使いません。イケアやサンワカンパニーの安い水回り設備なども結構使います。
ただ、ここがポイントなんですが、とにかく一番安いもの、という観点では選びません。ある程度の見た目はもちろん気にしますので、あまりにもヒドイものはね。(笑)
安い設備を使う場合は、その分、色を揃えることや、その設備自体を扉や内階段で隠すなどといったレイアウトの工夫をします。
色に関しては、狭い敷地に建てる場合、限られた空間を広く見せる為に、やはり白を多用しています。メンテナンスのことなども考えると、色をどうやって入れていくかは今後の課題だと思ってます。
あとは、余計な色があるよりも白のほうが、住む人にとって部屋をデザインしていきやすいという事もあるでしょうね。個性派賃貸っていうのは、こちらからすべてを用意するのではなく、住む人が個性を出せる部屋という考え方もあると思うんですよね。

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休日は追いだき付きバスルームで読書を楽しめる。

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平面的な広がりよりも高さを強調する。

―――設備や色以外での工夫はありますか?

ひと昔前のように、ただ狭くて同じような部屋を作っても今の時代に選ばれません。水回りをコンパクト、かつ、デザイン性のあるものに変えてインテリアの一部にするとか、狭い分を天井高で確保するなどの工夫が必要となります。ちなみに、多少広くて天井高が低いよりは、狭くても天井が抜けている方がファースト ‐ インプレッションは高いようです。また、高さ(空間)を広げることは新たな設備を導入するわけではないので、その分の費用や設備メンテナンスは要りません。設備は劣化しますが、空間は劣化もせず、それだけで個性を高めてくれるものなので、うまく取り入れると良いでしょうね。
それと、光と風についてはかなり考えます。天窓を設けたり、窓を上の方に付ける、もしくは窓の高さを高いものにするなどの工夫はしています。窓の形や位置もデザイン性につながったりしますよ。

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