2016.06.27

外国人向けのシェアハウスのメリットデメリットと契約について

需要が多いのはわかっているけど二の足を踏みがちな、外国人入居者。今回はその中でも、外国人同士の物件シェアに注目したコラムになります。ルームシェア・ハウスシェアは外国では一般的だというのをご存知の方もいると思いますが、では彼らは外国人同士どんなシェアでもOKなのでしょうか?そんな疑問にお答えするコラムです。

外国人向けのシェアハウスのメリットデメリットと契約について

(この記事は満室経営新聞4号・2010年7月に掲載された連載「外国人入居のすべてが分かるコラム」の記事「外国人のルームシェア」です)

外国人というと、複数入居。こんなことを考えている人は、多いようです。しかし、ほとんどの場合、1つの居室には1人しか入居できません。

反面ルームシェアは、通常の賃貸よりも高収益を上げられる賃貸形式として、最近注目され始めています。友人や他人同士でひとつの物件に住むのが、ルームシェアというようです。

ひとつの物件に1人で住むのがゲストハウス、2~3人で住むのがルームシェア、4人以上で住むのがドミトリー(寮)といわれています。一概にいえないと思いますが、初期費用が高いと感じる人は、一般賃貸住宅ではなく、ゲストハウスに住みます。ゲストハウスの家賃が高いと思っている人は、友達同士で住めるルームシェアを選びます。「寝るだけだから、ベッドがあればいい」と考える人は、ドミトリータイプを選ぶようです。

日本は初期費用が多くかかる国です。部屋にお金をかけたくない、という人は部屋も家賃もシェアするタイプを選びます。世界を見渡すと、ルームシェアをするのは普通なようです。欧米以外でも、韓国、タイ、中国などさまざまな国でシェアする文化があります。

日本に1~2週間ほど滞在する韓国人は、民泊(ミンパク)という宿泊施設を利用することが多いようです。これは、マンションや一軒家にパーテーションをおいて、2段ベッドを数台設置しただけのかんたんな施設です。

まちがえやすい日本人からの視点

海外でシェアを経験した人は、このルームシェアを自分の物件に取り入れたり、ビジネスとしておこなう方もいます。中には交流を目的としたルームシェアを提供する人もいます。こんな人たちが陥りがちなのは、「外国人は外国人同士仲がいい」と思っていることです。

日本語学校では、異なる国籍の人同士、仲がよくないことが結構あるそうです。わたしたちは「日本人と外国人」で国籍を分けてしまいがちですが、「同じ国籍」「同じエリア」の人どうしでなければ、ルームシェアは難しいと知っておくべきでしょう。

反面、外国人をまとめることのできる外国人というのがいます。これも一概にはいえませんが、韓国人が中国人をまとめると意外と相性がいいようです。日本人が中国人をまとめようと思うと、日本人が負けてしまうことが往々にしてあります。

もうひとつ、日本人がまちがいやすい点としては、「外国人は交流を目的としてシェアを希望している」と思っていることが挙げられます。

確かに外国人は、なにか目的を持って日本に来ています。但し、その目的が「交流」であるとは限りません。ルームシェアするのは、あくまでその目的を達成するための家賃節約の場合がほとんどです。ですから、「交流」をうたい文句にしたルームシェアは、外国人に嫌がられることもままあります。

シェアに適した間取りと契約について

ルームシェアに適した物件ですが、1つの居室に1人住むのを希望している場合は、振り分けタイプでなければ難しいでしょう。振り分けタイプとは、居室の入り口が分かれたものです。別々の扉で区切られているため、プライパシーが守られます。さて、ルームシェアで契約するときの注意点についてもお話しておきたいと思います。

ポイントは「個別契約で、一緒に退去」。

友人同士であっても、別々に契約するようにしましょう。部屋ごとに契約するイメージではなく、人ごとに契約します。それは入居者同士の家賃の立替払いなどを防止するためです。したがって、契約だけでなく、家賃の回収も別々が望ましいといえます。

反面、退去は一緒にしてもらいましょう。別の入居者を連れてくることができるなら、話は別ですが、貸し手として、それを期待するわけにはいきません。契約を解除しておいて、もし新しい入居者を連れてきたら再契約をする形をとるといいでしょう。

ルームシェアは、通常よりも家賃を高めに設定することができますが、こういったリスクを含んでいます。このリスクにしっかりと対応することができれば、ルームシェアはあなたの強い味方になるでしょう。

株式会社座游代表川田利典
実家の家具屋の業務を通じて不動産ビジネスに目覚め、不動産会社に入社。2006年に「NEC社会起業塾」選考コンペにて、塾生に選出。その後、外国人向け不動産の企画・提供や、外国人への偏見を無くす為、不動産管理を事業とする外国人専用不動産会社「座遊(The-You)」を設立。2007年、雑誌Newsweekの「世界を変える社会起業家100人」に選出される。
http://www.the-you.com

月刊満室経営新聞 購読申込はこちら

関連記事
記事カテゴリ
目的から記事を選ぶ
人気の記事
こんな記事が読まれています
満室経営新聞 編集長のブログ
投資家けーちゃん ハッピー&リッチBlog