女性管理業者のシェアハウス物件記1~シェアハウスの近隣に大クレーマー登場! - 満室経営新聞
2016.01.21

女性管理業者のシェアハウス物件記1~シェアハウスの近隣に大クレーマー登場!

高利回りをたたき出すシェアハウスは大家さんにとって魅力的ですよね。しかしそのリスクが気になるところ…。そのリスクの一つ、近隣対応。大クレーマーの隣家とトラブルになった女性専用シェアハウス物件を運営する、女管理会社社長の実体験に基づく奮闘コラム第1回目です。

女性管理業者のシェアハウス物件記1~シェアハウスの近隣に大クレーマー登場!

(この記事は満室経営新聞1号・2010年4月に掲載された連載「ドキュメント 近隣対策」の記事「迷惑おばさん騒動 その1」です)

シェアハウスにすることで改修削減・収益UP

現在満室稼働を続けている当社管理のシェアハウス。
元々は、隣家が火事になり、そのもらい火を受けた類焼物件のリノベーション案件でした。この重量鉄骨リノベ、普通に1Rアパートに改装にしたら4戸、相場家賃は新築で7万円の物件。日当たりイマイチで、1Fなどじきに空室になるのは目に見えています。そこで当社の提案するシェアハウスならば、通常の1Rへの改修費用の半額近くで済み、しかもアパートの2倍以上、70万円程度の賃料収益が見込まれるため、急きょシェアハウスにすることに決定しました。

設計士の先生とのコラボ企画として進めていたので、「相当にカッコイイ物件になりそう」と最初はかなり浮かれモード。その後「あんな大変なこと」が起こるとも知らず、いい気なものでした。

この隣家の火事。実を言うとこれは放火によるものでした。しかも怨恨によるもの。言いかえればお隣には「恨まれて放火されてしまうような方」が住んでいるということです。放火されたその家は、現在、保険金により立派な3階建てに建て直されています。そして新築されたその外壁は、蛍光オレンジが塗られていました。全面が蛍光オレンジ…。その時点で、ノーマルではないことに気が付くべきでした。
その豪邸には、私と同年代のアラフォー独身女性がおひとりでお住まいになっています。そして間もなくして、彼女からの攻撃が開始されるのでした。

エスカレートする妨害攻撃

工事は最初から、ひどい妨害により難航しました。工事用シートはナイフで切り裂かれ、騒音がうるさいと頻繁に指摘されるため、現場も息をひそめるように工事をしていました。しかも彼女は定期的に(そして勝手に)現場内覧に訪れます。役所の建築指導課には、逐一通報され、痛くもない腹を探られました。いわれのないタレ込みのおかげで2週間の工事仮差し止めも。パートナーでもある、行政にがっちり食い込んでいる設計士の先生が首尾よく対応して下さったおかげで事なきを得ましたが…。

この攻撃は、現場監督さんがここが「シェアハウス」になることをうかつにも彼女に訊かれるまま全て話してしまったのが発端でした。彼女にしてみれば、わけのわからない「シェアハウス」なるもので、隣人(シェアハウスの施主さん)が儲けようとしている、これは許せん!という訳です。未知のモノに対しての恐怖感もあるのでしょう。

募集開始後からはさらに入居者をターゲットにした迷惑行為も加わり、入居者に恐怖感を与えないための攻防戦で、我々のほうが疲弊してしまいました。
まずは連日の爆音攻撃。シェアハウスに向かってお経やアニメソングを大音量で流し続けます。それ以外では、入居者を盗撮し当社に送りつける/アジア系外国人の入居者に差別的暴言を吐く/入居者へ大声を浴びせ威嚇する…など多岐に渡ります。

警察には頼らず、自らが防波堤に

それなら警察に通報すればよいのでは?とお思いになるのでしょうが、警察は民事不介入。実際にけが人が出るとか、その攻撃で精神的な病気になったという診断書等がなければ相手にしてくれません。法律でなんともならないのです。

盗撮についても事件化すれば盗撮された入居者本人が傷つくでしょう。それは絶対に避けなくてはなりません。また施主さん(オーナー)も地元の方なので、警察沙汰には及び腰です。そこで当社が全面的に防波堤となることで、なんとか入居者には平穏な生活を送っていただいてはいたのですが、ある日とうとう私と一緒にこの件を担当していたスタッフが会社を辞めてしまいました。

そして……。初夏の雷の鳴り響く土砂降りの嵐の中、「今すぐ責任者が来い!」と甲高い声で呼び出されました。横殴りの雨でずぶぬれになった私を一瞥する迷惑おばさん。室内が汚れるという理由で玄関先に立たされたままの私。腕組みをした相手は1段上から見下ろし、クレームが開始されたのでした。

チューリップ不動産株式会社代表 水谷紀枝
大学卒業後にデザイン会社に就職し、結婚のため退職。専業主婦をしながら、宅地建物取引主任者の資格を取得し仲介業者として独立。子育てしながら働くために、物件を借り上げて賃貸収入を得るサブリース事業に着目し、働く女性に特化したシェアハウスを考案。シェアハウスという箱だけでなく、女性の自立のためのプログラム開発も視野に入れた事業を展開中。 http://www.tulip-e.com/

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